政治活動とイギリスの中高

突然だが、ブレグジット問題で揺れている英国だったが、最近行われた2019年12月の地方選挙に関連して、地元の公立中高では、アセンブリー(全校集会)の時に、あるパフォーマンスが行われたそうだ。

年長の生徒の代表がそれぞれ、各政党を代表して、模擬の選挙アピールをして、最後に生徒全員にどのグループを投票するか(どのグループの意見に賛同するか)、挙手させたというのである。いわば模擬投票といったところか。

さすが、道すがら、不特定の人に天気のことであいさつが始まり、続いて現政権の批判や、政治の話題で盛り上がるお国柄である。

本の学校では、日本人なら当然知ってることだが、このような模擬選挙スピーチなど、実際の党名を使用してアピールさせて、最終的にどれに投票するのか、挙手まで、全校集会の時にやらせる、なんてことは聞いたことがない。

聞いたことがないというか、そういうことをすること自体がタブーになっている感すらある。

しかし日本の学校も、それくらいしないと、ますます政治に疎い、無関心な若者が育っていくことだろう。指導者であるはずの教員たち自身が、どう生徒にこの話題を触れていいかということで、未熟なのかもしれないが。

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投票案内のはがき。